縫いとじられない赤い糸

小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのにはほとほと疲れてしまったから。そろそろ本当の話を始めませんか。身もふたもない、本当の話を。

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目次

☆**はじめに**☆

   ・ごあいさつ


☆**古い詩**☆

   ・忘れないようにしよう   
   ・自称詩人
   ・ぼくたちの失敗
   ・濡れネズミ
   ・抱きしめたい
   ・待ち人
   ・風よ
   ・超キライだった


☆**詩**☆

   ・友達
   ・もう笑うしかない
   ・たゆたう
   ・こんがらがった世界
   ・その胸に
   ・君のそばで逢おう
   ・いまの自分を
   ・
   ・海になればいい(飽和編)
   ・夜明け前
   ・ひとりぼっちの風
   ・海になればいい
   ・君の心のほんの1㎜ズレた場所
   ・彼方へ
   ・黄昏てく街の中で
   ・影法師
   ・宿命
   ・図形
   ・心がザワザワした日には
   ・不透明な無色
   ・ 
   ・関係者
   ・届かない
   ・寝醒めの悪い日曜日、午前6時
   ・ぽたぽた焼き
   ・僕を見つけてくれませんか


☆**用法・用量をお守りください**☆

   ・クスリをください
   ・使用上の注意


☆**原風景**☆

   ・夜の道
   ・待ちぼうけ


☆**詩でしか云えない**☆

   ・誰も知らない
   ・ライフ イズ ビューティフル
   ・サヨナラも云わずに
   ・あるコミュニケーション障害者の告白
   ・蒔いた種
   ・取捨選択
   ・たぶんそれを愛とは呼ばないだろうけど
   ・バースデーソング
   ・9Nine
   ・親愛なる
   ・LESSON 1
   ・愛を乞うひと
   ・かさぶた
   ・白紙の散乱
   ・オロオロしながら泣きながら描く祈りの詩
   ・招かれざる客
   ・自問無答の詩
   ・愛を売ってくれませんか ・ 幸福はいくらで買えますか
   ・烙印
   ・不眠症とそれに伴う末期的症状について
   ・私の声が聞こえますか
   ・ここを過ぎて悲しみの街
   ・By myself
   ・宇宙の掌の中、ひとは
   ・それは意外と単純な答えでした
   ・駆け巡る冷たい血液  
   ・通り過ぎるいくつかの事情 
   ・つじつま合わせでもかまわないから
   ・リサイクルできますか、このどうしようもない感情を
   ・ツギハギだらけの心縫うように
   ・シミ抜きお願いできますか
   ・曇り空のずっとずっと上の方は、いつだって晴れ晴れとしている
   ・処方箋
   ・突き刺さった破片はそう簡単に抜けそうにないけれど
   ・依存症
   ・生活
   ・彼女たちの事情~愛しすぎる女たちのうたう詩~
   ・供述
   ・闇夜にはぐれた迷い子ひとり
   ・指先で語られる人生悲話
   ・あたためますか


☆**救われたくて、救えなくて**☆

   ・ある生徒の日記
   ・ただ、そこにある奇跡
   ・救われない命とその後遺症について


☆**友への手紙**☆

   ・風にふかれながら
   ・しるし
   ・ただ、一切は過ぎてゆきます
   ・相変わらずの僕ですが


☆**雨音と古いレコードと**☆

   ・古いレコードを聴いていた(遠い空編)
   ・レイン レイン レイン
   ・傘がないわけじゃないんだけどさ
   ・古いレコードを聴いていた


☆**酔いどれ詩**☆

   ・人間喜劇


☆**連詩**☆

   ・ひとりぼっちの幸福くん
   ・音符の壊れたメロディ
   ・縫いとじられない赤い糸


☆**新釈ことわざ辞典**☆

   ・空の樽は音が高い
   ・石が流れて木の葉が沈む
   ・雉も鳴かずば撃たれまい
   ・あつものに懲りてなます和え物を吹く




☆**音楽**☆

   ・命にふさわしい / amazarashi
   ・つじつま合わせに生まれた僕ら(2017) / amazarashi
   ・A BOY / 森田童子
   ・エンディングテーマ / amazarashi
   ・狭心症 / RADWINPS
   ・カウント10 / 竹原ピストル
   ・名前 / amazarashi
   ・あいとわ / RADWINPS
   ・オーダーメイド / RADWINPS
   ・性善説 / amazarashi
   ・穴を掘っている / amazarashi
   ・きょうだい心中 / 山崎ハコ
   ・卑怯者 / タテタカコ
   ・風に吹かれて / エレファントカシマシ
   ・恋人よ / エレファントカシマシ
   ・風の笛 / 中島みゆき
   ・幸せになりたい / 服部祐民子
   ・アドバルーン / 服部祐民子
   ・僕が死のうと思ったのは / amazarashi
   ・少年少女 / amazarashi


☆**雑記**☆

   ・子宮体がん手術 入院日誌
   ・久々更新、今年もよろしくお願いします
   ・中原淳一



   





※色付き=最新記事です



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目次 |

誰も知らない

今日 ひとりの男が電車に飛び込んで死んだ
理由は誰も知らない
朝のラッシュ時だった 駅は通勤客でごったがえしていた
アナウンスが流れる 
「○○駅にて人身事故のため 電車大幅に遅れています」
人々は口々に云う
「この忙しい時間に」「死ぬなら他でやればいい」と


男はとある出版会社に勤めていた
毎日が残業の日々だった
月300時間を超えることもザラだった
上司に窮状を訴えたところで
俺たちの時代は 残業なんてまだマシなほうで
徹夜なんてこともよくあったな などと
云われるだけならまだしも
仕事もできないくせに生意気云うな と
いらぬ説教をされるのが関の山だった
増え続ける書類の山 処理切れる仕切れないは問題ではない
仕事ができないと思われたくなくて ただ一心に仕事しただけだった
誰よりも遅くまで残って仕事した
毎日終電間際だった
深夜部屋に帰るともう何もしたくなくて
倒れるようにベッドにへたりこんだ
疲れているのに あの書類の山に埋もれて
窒息する夢を何度も見る
だからうまく眠れない
朝5時半 無情の目覚まし
今日も長い一日が始まる
このまま会社行きたくないな
でも行かなかったら 即クビにされるだけだし
睡眠不足と疲れからうまく頭が働かないまま着替えて部屋を出た
だけどどうにも足が重い
月300時間の残業はサービス残業で
もちろん残業代なんて出してはもらえない
一体なんのために働いているのだろう
仕事を替えればいいだろうと他人は簡単に口にする
一体 いつ新しい仕事を探しに行けっていうんだ
駅のホーム ごった返す人ゴミの中
もうこの中にはいられない
どうすれば今日 会社へ行かなくて済むだろう
そう思っているうちに 自然に足が前に向いていた
もうこれで楽になれる


通勤時間帯の事故 誰もが忙しなさそうに
電車遅延のアナウンスに舌打ちしている
たった今 人がひとり死んだことなんてどうでもよく
それよりも私たちは 朝の会議に間に合うかどうかの方を気にしてしまう
震災で失われた命には手を合わせても
この電車を止めた自殺者はただの迷惑な存在でしかないのか
命は尊いものだと 教わってきたはずじゃなかったのか


人ひとりの命にどれだけの価値があるんだろうか
身近な人じゃなくても
見ず知らずの誰かでも
その人を大事に思っている人がいて
その人を愛してやまない人がいて
その人がいてくれないと困る人がいて
だったら、身近だろうが他人だろうが
その価値は変わらないはずなのに
男は会社の駒としてこき使われ
社会の犠牲になって死んだ
これは全部想像だ 今日電車に飛び込んだ男についての
その男は もしかしたら自分だったかもしれないのに
いま舌打ちした人間は 私も含めて
弱者を踏んづけて 平気な顔していられる人間だ
そんなふうになりたくなかった
そんな自分ではいたくなかった


今日 ひとりの男が電車に飛び込んで死んだ
理由は誰も知らない






詩でしか云えない | コメント:2 |

命にふさわしい / amazarashi




心さえ 心さえ 心さえなかったなら



テーマ:音楽 - ジャンル:音楽

音楽 | コメント:2 |

「つじつま合わせに生まれた僕ら」(2017) / amazarashi




朗読の部分も、歌詞も、心に突き刺さります



テーマ:音楽 - ジャンル:音楽

音楽 | コメント:0 |

ライフ イズ ビューティフル

夕暮れ時になると思いだす
冬の岸辺にウミネコ一羽
死んだ魚をついばんでる



大人しい子供だった
要領の悪い子供だった
保育園のころ いじわるな女の子に
毎日つねられたりしていたのに
それを口に出して云えない子供だった
同じことをしているのに なぜだかいつも
怒られる役回りばかりだった
気取ってるとか 澄ましてるとか
自分ではそんなつもりはないのに
いつも他人からそんなふうに見られてた


ズルい子供だった
いい子ちゃんだった
点数を稼ぎたくて せっせとドリルを解いては
学校で見せびらかしていた
小学校2年のとき 漢字の宿題が出た
教科書の巻末に書かれていた 100字近い漢字を
全部書いてこいという宿題だった
眠い目を擦りながら 23時近くかかってなんとか仕上げた
次の日学校へ持っていくと やってこない子が3~4人
当時の担任は 連帯責任という妙な言葉が好きな先生で
全員がやってくるまで その宿題は出され続けた
はっきりいって拷問だった
正直 先生の考えが下らなく思えたけれど
やっていかなければ 結局終わらないのだからやるしかなかった
ある日 一向にやってこない同級生に対し あたしは業を煮やし
思わずその子の頬を思いっきりビンタしてしまった
ビンタしてしまってから 自分でも驚いてしまったけれど
だけどその子が悪いんだから あたしは悪くないんだからと心に云い聞かせた
結局あの宿題はどうなっただろう
あれから間もなく やってこない子はそのままに 出なくなったような気がする


好き嫌いがはっきりした子供だった
勉強は好きだった
小学校のころは算数が好きだった
ひとつ問題が解けるたびに喜びを感じた
読書はあまり好きではなかった
気に入った本ばかり しかも気に入った箇所ばかり
繰り返し繰り返し読んでいた
いつだったか 遠足のことを書いた作文が
市の機関紙に載ったことがあった
あんなもののどこがよかったのか 今もって不思議だけれど
自分の書いた文章を褒めてもらえたことが
単純に嬉しかった
このときの出来事がなければ あたしはいま 描くことをしていなかったと思う
不器用な自分がコンプレックスだった
運動もキライだった
走るのも遅いし ドリブルもできないし 自転車にも乗れなかった
運動ができないことはあまり気に病んではいなかった
そんなことができなくても 歩くことさえできれば
なんとかなると 強がりじゃなしに そう思ってた


友達作りは下手くそだった
というか どうやったらいいのかまるで見当がつかなかった
周りがどんどん誰かと親しくなっていく中
あたしはただ ひとり呆然とそれを眺めてた
輪に入ることができなかった
仲間に入れて ということもできなかった
臆病者だった 嫌われるのが怖かった
実際 嫌われてると思った
自意識の強い子供だった


早く大人になりたかった
早く大人になって ひとりで生活できるようになりたかった
家から早く出たかった
家にはどこにも息をつける場所がなかったから
大の字になって眠れる場所がほしかった
別になりたいものなんて なにひとつなかったけれど
それだけが唯一 なりたい自分だった
なれると思ってた 大人になればなんにでもなれると
いま考えれば 浅はかにも程があるってものだけれど


大人になっても あまり変わらなかった
いつまで経っても 他人との付き合い方を学ぶことができなかったし
どうすれば好かれるのかさえもわからなかった
そのうち 自分が生きているのかさえ よくわからなくなった
いつの間にか 死を夢見るようになっていた
太宰治の人間失格を 表紙が破けるほどに愛読し
完全自殺マニュアルという本を 隅のすみまで
何べんも何べんも繰り返し繰り返し 読み返した
死んでしまいたかった 何もかも どうでもいいと思った


いくつかの出会いがあった 
一緒にいるときはみんないい人だった
だけど別れる時は 何故かみんな怒っていた
彼らが何故怒っているのか あたしにはわからなかった
わからないから怒っていたのかもしれない
あたしが彼らに怒らせるようなことをしたということなのか
だったらお互い様じゃないかと いまさら云ったって遅いけれど
もしも伝えることが出来るなら そう伝えてやりたい



          夕暮れ時 長い長い影法師が
          いつまでもあたしのあとをくっついてくる
          あたしはなんだか侘しくなって 
          思いっきりその影を踏んづけてみたけど
          影はうんともすんとも云わず
          なおもあたしのあとをくっついてくる



生きるのが いやでいやでしょうがないのに
今日 エレカシのベストをネットで予約しちゃった
ため息しか出てこないとかいいながら
さっきからせっせと こんなどうしようもない詩を描き綴ってる
死にたいけど生きたい
生きたいけど死にたい
弱虫でズルくて臆病者でめんどくさがり屋だから
きっとそれがあたし
生きているから死ぬことを考える
じゃあ死んだら もう何も考えなくていいのかな
生の中に死はあるけど 死の中に生はない
死は永遠に死のままだ


別に死にたいまんまだっていいじゃないか
別に人生に絶望していたっていいじゃないか
誰に迷惑かけているわけでなし
自殺願望丸出しだって 絶望してたって 
時々心躍る出来事に出逢うことだってある
みゆきの夜会は全部観てから逝きたいし
春になったら 桜が咲いたらお花見しようねって 
エレカシのライブまた行こうねって
とんかつ食べに行こうねって約束した友達いるし
こんな友達の作り方もわからないような人間でも
あたしのこと 否定しなかった人たちがここにいる
だからあたしがあたし自身を否定しちゃダメなんだ
あたしのこと好きになってくれた人たちのために
あたしはあたし自身を 肯定してやらなきゃダメなんだ
死にたいは生きたい
生きたいは死にたい
死にたいまんまだっていいんだ 否定する必要なんてないんだ
それでも生きてさえ 生きてさえいれば
全力で死を引っ張りながら これからもあたしはきっと生きてゆく


そうこうしているうちに 40まで生きてきてしまった
これから先 どうなっていくだろう
どうなってしまうんだろう
きっと何も変わらないんだろう
何も変わらないまま生きて 死んでいく
それがきっと あたしという人間なんだ



夕暮れ時になると思いだす
冬の岸辺にウミネコ一羽
死んだ魚をついばんでる







テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

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子宮体がん手術 入院日誌

2017.2.12(日)
 子宮体がん手術のため入院
   ・10時30分に入院手続きを済ませ、看護師さんの案内で病棟へ。
   ・看護師さんから入院生活や手術についての説明あり。
   ・昼から絶食。飲料水は21時までなら飲んでいいとのこと。
   ・手術に備えて腸内をきれいにするため、下剤(ジュース状のもの)を
   ・約1時間くらいかけて飲むように指示され、一口ずつゆっくり服用。
   ・18時ごろから下剤が効き始めてきた。
   ・18時30分より点滴開始。
   ・執刀するはずだった先生が、今日入院してしまったと代わりの執刀医が
    あいさつにきてくれた。
   ・21時までしか飲み物(水もすべて)飲めないので、
    それまでに精神のクスリとポカリスエットなどをしっかり飲んでおいた。
   ・夜、手術の緊張に加え、看護師さんが点滴を交換しに
    何度も出たり入ったりしていって眠れない。
    おまけに点滴が血管から漏れてしまい、針を刺し直したり
    (私は血管が出にくい)で、結局、朝まで眠れなかった。

2.13(月)
 手術当日
   ・9時から手術開始。手術用の着物を来て、
    血栓防止用の弾性ハイソックスとT字帯をつけ手術室へ。
   ・手術台にのぼり、まず背中に麻酔を打たれるのだが、
    このときの痛み止めがめちゃくちゃ痛い。
    背中を丸めていないとうまく入らないからと云われても、
    痛みで体が仰け反ってしまうほど。
   ・背中に麻酔のチューブが入った後、仰向けになり吸入マスクをつけられ
    全身麻酔。大きく深呼吸を繰り返し、麻酔が効いてくるのを待つ。
    何度か看護師さんに体があたたかくなってきませんか?と尋ねられたが、
    そのうちに意識を失っていたらしい。
   ・6時間後、手術終了。 
    徐々に意識が戻って看護師さんに声を掛けられているのが解った。
   ・経験したことのないくらいの悪寒が全身を走り、
    極度の寒気から体がブルブル震えて止まらない。
    病室に戻り、電気毛布を掛けてもらったが、それでも震えが治まらない。 40.2度の高熱が出た。
   ・お腹に激痛。
   ・お腹周りに、ドレーン(リンパ液の廃液)の管(左右)と尿道カテーテル、
    背中からの麻酔、それに点滴。お腹は痛いし、いろんな管が通っているため 
    寝返りもうてなかった。
   ・口から水分が取れないので、いつもの精神のクスリも飲めず。
    代わりに点滴で眠剤を入れてもらったが、全く眠れなかった。
    看護師さんが何度も見回りに来ていたので、そのときだけ寝てるふりをしていた。

2.14(火)
 術後1日目
   ・相変わらず激痛。が、今日から少しずつ歩くよう云われる。
   ・午前中はベッドを起こして、座った体制に慣れる練習をし、
    午後はベッドから足を下ろして座った状態で足踏み運動を軽くやって
    そっと立ち上がってみることに。
    腹筋がすごく痛かったが、病室から廊下に出るくらいまでの距離を
    看護師さんに支えられながら、ゆっくり歩いてみた。
    たったそれだけの動きでも結構しんどかった。
    1度ベッドに戻り、しばらくしてからまた歩く練習。
    今度はナースステーションまでゆっくりゆっくり歩いた。

2.15(水)
 術後2日目
   ・朝、看護師さんに少しでも歩くよう云われたので、朝食のあとひとりで歩いたら
    まだひとりで歩かないで!と別の看護師さんに怒られた。
   ・お腹に刺すような痛み。痛み止めを飲んでもあまり変わらない。
   ・夕食から流動食が始まった。
   ・尿道カテーテルを外してもらったので、自分でトイレに行けるようになった。
    が、カテーテルを外した影響か、夜、3回も失禁してしまった。
    (無意識で、全然漏らしている感覚もなかったので、ちょっとショックだった)

2.16(木)
 術後3日目
   ・体に繋がっていた管を全部外してもらった。明日からシャワーOKとのこと。
   ・お腹の痛みは続いているが、痛み止めが少し効いて楽にはなってきた。
   ・夕食から全粥食になった。おかゆが食べられないので、かなりキツイ。
   ・夜、気づいたらパジャマが濡れていたので、また失禁かと思いナースコール。
    失禁ではなく、ドレーンが管を抜いた穴から漏れ出しているのだということ。
    ガーゼで処置をしてもらった。

2.17(金)
 術後4日目
   ・ドレーンの滲みだしが止まらない。特に右側がひどい。
    ガーゼを当てて様子を見ていたが、量が多いので患部に袋状の
    そこにドレーンが溜まるものをつけて様子を見ることに。
   ・相変わらずお腹は痛い。

2.18(土)
 術後5日目
   ・今日もドレーンの滲みだしが止まらない。

2.19(日)
 術後6日目
   ・右側のドレーンの滲みだしが少し落ち着いてきたと思ったら
    今度は左側の穴からドレーンの滲みだしが。ガーゼを当てて様子見していたが
    右側同様、ちょっと量があるので、同じように袋状のものを取り付けることに。
   ・今回の手術で、子宮と卵巣の全摘出およびリンパ節郭清を行った。
    リンパ節を切除すると、リンパ浮腫と云って、足に浮腫みが出やすくなるそう。
    それを防ぐためのマッサージの仕方を教えてもらった。

2.20(月)
 術後7日目
   ・右側のドレーンの滲みだしは大分落ち着いてきた。
    左側も朝の回診のときにはそれほど出ていなかったのだが
    シャワーを浴びたら、また滲みだしてきてしまった。
   ・右側の袋状のものは外して、ガーゼを当ててもらった。
   ・昼食から普通食になった。
   ・抜糸というか、傷口を綴じ合わせていた金具を外してもらった。

2.21(火)
 術後8日目
   ・左側のドレーンの滲みだしも大分落ち着いてきた。
    量もほとんど出ていないので、袋状のものは外して大丈夫だろうとのこと。
    外してガーゼを当ててもらった。

2.22(水)
 術後9日目
   ・お腹を縫い合わせたところの下の部分がちょっと開いてしまい
    そこから液が漏れてしまっていた。傷口は綺麗なので心配はないとのこと。

2.23(木)
 術後10日目
   ・ドレーンの滲みだしも落ち着いたし、お腹の痛みも大分やわらいできたので
    そろそろ退院していいとのこと。明日退院の見通し。
   ・夜、トイレに行ったら、パジャマのズボンが少し汚れていたのでお腹のところを
    触ってみると少し濡れていたので、急いでナースコールをして処置してもらった。

2.24(金)
 退院
   ・看護師長さんより次の外来の予約時間やそのときに持ってくる書類の説明と
    痛み止めの薬を受け取り、会計を済ませタクシーで家まで帰った
    (病院から家まで遠いため、荷物も多いし電車で帰るのはさすがにキツイと思い)。
   ・家に帰ったら尿?が止まらず、トイレから出たあともちょろちょろと
    ずっと出続けていたので、心配になって病院に電話。
    担当の先生はオペ中で出られないとのことなので、病棟の看護師さんに繋いでもらい
    事情を説明。もしかすると尿ではなく、ドレーンかもしれないから
    すぐもう一度病院にきて受診するようにとのこと。
    気にはなったが、やっと家についたばかりでもう一度病院まで戻る元気も
    なかったので、一旦様子を見ます、と云って電話を切った。
    その後もしばらくは出続けていたが、少し眠ったら落ち着いてきたので
    このまま経過を見ることに。

☆術後のあの悪寒には一瞬、このまま死ぬのか?などと変なことまで考えてしまった私ですが、
 またこうしてブログを更新できるまで回復することが出来ました。
 まだ、お腹のドレーンのところの傷が完全に塞がっていないため、引き続き自己ケアは必要ですが、
 まずはひとつ大きな山を乗り越えたのかな、という気がしています。





テーマ:雑記 - ジャンル:小説・文学

雑記 | コメント:6 |

久々更新、今年もよろしくお願いします

大分、更新を怠っておりました
遅ればせながら(もう2月だってのに)、あけましておめでとうございます
今年も不定期にではありますが、のんびり更新していきたいと思っておりますので、
よろしくお願い申し上げます。

昨年末、子宮にがんが見つかりました。
2年くらいずっと不正出血が続いていて、
あんまりだらだらとずっとあるので、気になって近くの婦人科へ受診したところ、
子宮に大きな影があると云われ、すぐに大きな病院で精密検査を受けるようにと、
その結果、子宮体がんと診断されました。

年明け早々に検査入院し、子宮内膜掻把術というのを受けました。
転移はしていないものの、子宮内膜内のがんの広がりがかなり大きく、
筋層にまで達している可能性があるとのこと。
最初の説明では腹腔鏡手術で簡単に取れるような説明だったのに、
蓋を開けてみれば開腹してリンパ節まで切除しないといけない、とのこと。

がんと聞いてもはじめはあまりピンと来ていなかったのですが、
さすがにそこまで云われると結構ガチで怖くなってきてしまいました。

しかも、本当は今月2日に手術予定だったのが13日に変更になったりと、
そんな先延ばしにして本当に大丈夫なんだろうかと、ますます不安は増すばかり。

背中に麻酔打つらしいけど、多分ものすごい痛いんだろうなあ、とか、
子供のころ扁桃腺の手術した時、全身麻酔が全然効かなかったけど、
今回は大丈夫だろうか、とか、
お腹切られたらどれくらい痛いんだろうか、とか
執刀医と顔を合わせたことが1度もないんだけど、大丈夫なのか、とか
色々いろいろ考えてしまう毎日です。

とはいえ、あと何日か後には手術の日を迎えます。
四の五の云っても仕方がありません。
ここはもう腹を括って、医師に任せるしかありませんから。
なんとか頑張ってきます。

また、詩が描きたいです。
元気になって戻ってきます。
話の続きはまたその日まで。



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雑記 | コメント:4 |

サヨナラも云わずに


死にたいって云っているうちは きっとまだどこかで止めてほしい気持ちが残ってる
リスカも自傷も死ぬためにやってるんじゃない 
あれは生きていることを確認するための行為
もし本当に死にたくなったら きっともう何もしゃべらなくなる
身のまわりのものを整理しはじめる
ドラッグストアでクスリを大量に買い込んだり
処方されたクスリを飲まずにため込んだり
一緒に飲むための度数の強いアルコールを用意したり
ホームセンターであら縄を買ってきたり
飛び降りられそうな高層ビルなんかを下見したりしはじめる
蝋燭が消える前のように なにかふっきれたように他人からは見えるようになる
自分の短い人生を統括しはじめ 遺書を書きためるようになる
本当に死んでしまう人は 誰からもそうと気づかれないように振る舞う
あんなに普通そうに振る舞っていたのにどうして?と
いなくなってはじめて 周囲が口を揃えて驚くものなのである

**
死にたいって思ったから死にたいって云っただけなのに
かまってちゃん扱いなんてちょっとひどすぎです
そんなネガティブな発言 すんじゃねーよ
ごもっともです わかってます
ポジティブな発言ばかりはしてられないだもの
仕方がないじゃありませんか
心がちょっと疲れているんです
やさしい言葉がほしいわけじゃないんです
深い深いため息みたいなものなんです
あなたは疲れることはないんですか
弱音を吐きたいときはないんですか
気力で乗り切れるほど強いんですか
残念ながらあなたみたいに強くできてないんです
誰も聞いていないような掲示板にそっとつぶやくくらいいいじゃないですか
そんな冷たい目をして蔑むように見るのはやめてくださいませんか

***
もう生きているのが嫌なんだ
死んでしまいたいんだ
何もかも終わりにしてしまいたいんだ
そんなことばかり考えていた某月某日
10月に行われるエレカシのライブチケットを応募していたことを
すっかり忘れていて
当選通知のメールが届いたんだ
しかも友達と行く2枚分
10月まで生きる理由ができた

****
花に嵐の喩えもあるさ
さよならだけが人生だ

*****
ねえ君 もし僕が君になにも云わず
ある日突然この世から姿を消してしまったら
君はどうしますか
やっぱり悲しませてしまうかな
それともいつもと変わらず 普段通りに過ごしているのかな
ねえ君 僕は忘れないよ
君と見た井の頭公園の桜のこととか
一緒に食べた日本一おいしいミートソースパスタのこととか
はじめて観に行った中島みゆきのコンサートのこととか
押しつぶされそうになりながら興奮したエレカシのライブとか
上野の美術館の像の前で一緒に写真を撮ったこととか
どれもこれも 僕にとっては大切な 大切な宝物です
ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね
本当はもっと君と一緒にいたかった
いろんなところへ行きたかったけれど
もう ダメみたいです
ほとほと疲れてしまいました
弱虫だって責めてもいいです だけど決して君のせいなんかじゃないって
それだけはどうか解ってください
ひとつ君にお願いがあります
月のきれいな真夜中起き出して 僕の好きだった『PAIN』を聴きながら
静かにそっと 泣いてはくださいませんか







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詩でしか云えない | コメント:2 |

友達


昔の数少ない友達も 今年で40になる
みんないい歳である
仕事でもそれなりの地位を築いているに違いない
結婚はしているだろうか
多分していることだろう
子供はできただろうか
多分できたことだろう
結婚や出産が一概に幸せかと云われたら
それは違うのかもしれないが
私の頭の中では 彼らはとても幸福そうだ


昔はいろんなことを話し合ったりもした
今では連絡先さえも知らない
向こうの住んでいる市町村が合併して
名称が変わってしまってから
てんでわからなくなってしまった
でも私は それでいいと思っている
別に今さら知ったところで何を話すわけでもない
普通に仕事して結婚して幸せな家庭を築いてる
私の方ははもう半分以上壊れかけているというのに
かつての友達にそんな姿を見られるのも見せられるのも
自分が惨めになるだけだ
いっそ 友達も不幸であってくれたらいいのにと
心のどこかで思ってしまう自分がいるから
さらに始末に悪い


昔の友達は 昔の思い出の中でだけ
友達であれば それでいい





テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

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あるコミュニケーション障害者の告白

もう何日、眠れぬ夜が続いているのでしょう 
僕が今見ているこの景色が 現実なのか夢なのか 
まるですべてがぼやけて見えているのです 
昨夜は少し気分が高揚していたのか、夜中の1時に突然電話なんてしてしまって 
あなたに大変なご迷惑をかけてしまいました 
なにかとても不躾なことを口走ったりしていませんでしたか 
もしも昨夜 あまりにもわけのわからないことを口走ってあなたを困らせていたなら
遠慮なく叱ってくださいね 


いくつになっても他人に馴れることができません 
子供のころからの赤面症はいよいよひどくなるばかりだし
他人と面と向かっただけで不安と緊張が最高潮に達してしどろもどろ 
自分でも一体何を云っているのか
頭の中は真っ白け 焦って焦って
まったくもって訳のわからないことばかり口走ってしまっては
場を白けさせてしまうのです
それ以上もう 言葉が続かなくなってしまうのです 


嗚呼、どうして僕はこうなのでしょうか 
あなたの云うように 誰彼かまわず自分を曝け出してしまえたなら
どれほど楽になれるかしれません 
何もかもジョークにして笑い飛ばしたり
身構えないで声を掛けられたなら どんなにいいだろうと自分でも思います 


でもダメなんです 出来ないのです どうしても
怖いのです 僕は人の眼が怖くて仕方がないのです 
どんなにやさしそうに見える人であっても
気さくに話せそうに見える人であっても 
その眼の中に、あきらかな拒絶の感情を読み取ってしまうのです 
壁を作っているのが解ってしまうのです
入ってくるなという心の声が聞こえてしまうのです


おかしいですか おかしいですよね 
きっとあなたは云うでしょう 
考え過ぎだと 他人はそこまで思ってやしないと
主治医にも云われました
それは典型的な病気の症状なんですと 
自分でも薄々は解っているのです 
あなたや主治医の云ってることの方が、おそらく正しいのだということを 
けど 頭では解っていても心が反応してしまうのです
見えてしまうのです 聞こえてしまうのです
自分には 呼び鈴を押すことさえ空恐ろしいのです


たとえそれが鍵のかかっていない扉だとしても 
僕はその扉を勝手に開けることができないのです 
その扉の前でずっと立っているわけにもいかないから 
僕はだからいつもひとりなのです 
何も気にしないそぶりで まるでそれが当然というような顔をして 



呆れてしまいましたか? 
こんなものですよ 僕なんて 



それでも あなたがいてくれたから
僕は今日も生きていることができているのです 
こんな僕でも 壁を作ることもせず 
扉を開け放っていてくれるから 
頑な僕の扉をスッと開けて入ってきてくれるから 
なんとか生を続けていくことができているのです 
こんな僕でも 生きていていいのかなと思わせてくれているのです 
僕は あなたといる時間をとても居心地よく感じているのです 
あなたは決して ズカズカと入り込むようなことはしないから 
いつも適度な距離を保っていてくれるから 
僕にはそれがとても とてもうれしかった 
嘘偽りない これが僕の正直な気持ちです 


なんだか長々ととりとめのない話をしてしまいましたね 
他人が怖くて 人間が 自分が大キライで 
自分のダメさ加減ばかり指折り数えては 考え耽っていた僕ですが 
あなたが生きる今日を 僕も生きたいと思うようになりました 
へたくそな生き方しかできないけど それでもあなたが笑ってくれるから 
へたくそなままでもいいのかもしれないと 思えるようになりました
 

変人と他人が云うなら 僕は間違いなく変人の部類に入る人間です 
けど 変人でない人間などいるのでしょうか 
同じ人間なんていないんだし 考えていることも信じていることも各々違うわけだし
多かれ少なかれ みんなどこかおかしくて どこか変わっている
僕にはそんなふうに思えてならないのですけど 


あなたが好きになってくれた僕を もう一度全力で肯定してみようと
あなたが受け入れてくれた僕を もう一度手放しで受け入れてみようとば
それが僕のいまの 心からの願いです



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

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