縫いとじられない赤い糸

小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのにはほとほと疲れてしまったから。そろそろ本当の話を始めませんか。身もふたもない、本当の話を。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

目次

☆**はじめに**☆

   ・ごあいさつ


☆**古い詩**☆

   ・忘れないようにしよう   
   ・自称詩人
   ・ぼくたちの失敗
   ・濡れネズミ
   ・抱きしめたい
   ・待ち人
   ・風よ
   ・超キライだった


☆**詩**☆

   ・友達
   ・もう笑うしかない
   ・たゆたう
   ・こんがらがった世界
   ・その胸に
   ・君のそばで逢おう
   ・いまの自分を
   ・
   ・海になればいい(飽和編)
   ・夜明け前
   ・ひとりぼっちの風
   ・海になればいい
   ・君の心のほんの1㎜ズレた場所
   ・彼方へ
   ・黄昏てく街の中で
   ・影法師
   ・宿命
   ・図形
   ・心がザワザワした日には
   ・不透明な無色
   ・ 
   ・関係者
   ・届かない
   ・寝醒めの悪い日曜日、午前6時
   ・ぽたぽた焼き
   ・僕を見つけてくれませんか


☆**用法・用量をお守りください**☆

   ・クスリをください
   ・使用上の注意


☆**原風景**☆

   ・夜の道
   ・待ちぼうけ


☆**詩でしか云えない**☆

   ・大人守唄
   ・誰も知らない
   ・ライフ イズ ビューティフル
   ・サヨナラも云わずに
   ・あるコミュニケーション障害者の告白
   ・蒔いた種
   ・取捨選択
   ・たぶんそれを愛とは呼ばないだろうけど
   ・バースデーソング
   ・9Nine
   ・親愛なる
   ・LESSON 1
   ・愛を乞うひと
   ・かさぶた
   ・白紙の散乱
   ・オロオロしながら泣きながら描く祈りの詩
   ・招かれざる客
   ・自問無答の詩
   ・愛を売ってくれませんか ・ 幸福はいくらで買えますか
   ・烙印
   ・不眠症とそれに伴う末期的症状について
   ・私の声が聞こえますか
   ・ここを過ぎて悲しみの街
   ・By myself
   ・宇宙の掌の中、ひとは
   ・それは意外と単純な答えでした
   ・駆け巡る冷たい血液  
   ・通り過ぎるいくつかの事情 
   ・つじつま合わせでもかまわないから
   ・リサイクルできますか、このどうしようもない感情を
   ・ツギハギだらけの心縫うように
   ・シミ抜きお願いできますか
   ・曇り空のずっとずっと上の方は、いつだって晴れ晴れとしている
   ・処方箋
   ・突き刺さった破片はそう簡単に抜けそうにないけれど
   ・依存症
   ・生活
   ・彼女たちの事情~愛しすぎる女たちのうたう詩~
   ・供述
   ・闇夜にはぐれた迷い子ひとり
   ・指先で語られる人生悲話
   ・あたためますか


☆**救われたくて、救えなくて**☆

   ・ある生徒の日記
   ・ただ、そこにある奇跡
   ・救われない命とその後遺症について


☆**友への手紙**☆

   ・風にふかれながら
   ・しるし
   ・ただ、一切は過ぎてゆきます
   ・相変わらずの僕ですが


☆**雨音と古いレコードと**☆

   ・古いレコードを聴いていた(遠い空編)
   ・レイン レイン レイン
   ・傘がないわけじゃないんだけどさ
   ・古いレコードを聴いていた


☆**酔いどれ詩**☆

   ・人間喜劇


☆**連詩**☆

   ・生き方試験
   ・ひとりぼっちの幸福くん
   ・音符の壊れたメロディ
   ・縫いとじられない赤い糸


☆**新釈ことわざ辞典**☆

   ・あの声で蜥蜴食らうか時鳥
   ・空の樽は音が高い
   ・石が流れて木の葉が沈む
   ・雉も鳴かずば撃たれまい
   ・あつものに懲りてなます和え物を吹く




☆**音楽**☆

   ・命にふさわしい / amazarashi
   ・つじつま合わせに生まれた僕ら(2017) / amazarashi
   ・A BOY / 森田童子
   ・エンディングテーマ / amazarashi
   ・狭心症 / RADWINPS
   ・カウント10 / 竹原ピストル
   ・名前 / amazarashi
   ・あいとわ / RADWINPS
   ・オーダーメイド / RADWINPS
   ・性善説 / amazarashi
   ・穴を掘っている / amazarashi
   ・きょうだい心中 / 山崎ハコ
   ・卑怯者 / タテタカコ
   ・風に吹かれて / エレファントカシマシ
   ・恋人よ / エレファントカシマシ
   ・風の笛 / 中島みゆき
   ・幸せになりたい / 服部祐民子
   ・アドバルーン / 服部祐民子
   ・僕が死のうと思ったのは / amazarashi
   ・少年少女 / amazarashi


☆**雑記**☆

   ・子宮体がん手術 入院日誌
   ・久々更新、今年もよろしくお願いします
   ・中原淳一



   





※色付き=最新記事です



スポンサーサイト
目次 |

あの声で蜥蜴食らうか時鳥

ああ云えばこう云うって
昔ああいえば上祐っていう流行語もあったわね
ああ言って ああ返したら
ただのオウム返しじゃない
あ 気づいた人は気づいたわよね
云わなてもわかってくれるわよね? ね? ね?


怒りは敵だと思えというけど
我が身を滅ぼす危険があるのなら
どうしてこんな感情を人間に植え付けたのかしら
必要だから植え付けたんじゃないの?
身を滅ぼすほどの危険な感情なら
最初からそんな危ないもの 植え付けないでもらいたかったわ
いつもいつも にこにこなんてしてはいられない
寺山修司の「田園の死す」でも云ってるじゃない
怒らない人間が大嫌いなんだ
亭主が浮気したら怒れよ
たまには包丁でも振り回してやれって
いつも許してばかりいたら 何してもいいと思われてしまうのよ
たとえそれで身を滅ぼすことになったとしても
やっぱり怒ることは必要だって 私思うわ


売り言葉に買い言葉
売っているものにもよるでしょうけど
自分の癇癪に訴えかけられたら
それはもう買うしかないでしょう
でもこれには注意が必要なんです
買い手が調子に乗ってると
どんどん売り手が値を釣り上げてきますから
適当なところで妥協しないと
馬鹿高い対価を支払わされるはめになりかねませんから
注意が必要です


人を見たら泥棒と思えって
そしたら家族も教師もクラスメイトも上司も同僚も
どいつもこいつもみんな怪しく思えてきて
とてもじゃないけど 安心して生活していくことなんてできないわね
母は私をまるで自分の分身のように扱う
私自身を完全に盗んでしまった
父は仕事を言い訳にして 滅多に家に帰ってこない
母はそのことでいつもイライラしていた
父はこの家の幸福を壊した
そう云われてみると みんな何かを盗んで生きてる
みんな盗人だ みんな泥棒だ
ああ 私は何を盗んで生きているんだろう


背に腹はかえられない
確かに腹は大事だけど
背中だって背骨とか脊椎とかあるし
決してぞんざいに扱っていい代物ではない気がするのは
私だけかしら


あいつの面の皮を剥いでやりたい
化けの皮を暴いて 本性を曝け出してやりたい
って面の皮一枚剥いだところで
一体何が暴けるというのだろう


他人は 人の重箱の隅をつっつくのが
実に好きだ
とくにその人が良い人だったりすると
裏になにかあるに違いないと
探りたくて仕方がない
何を見つければ満足なのだろう
何があれば満足なのだろう
人の重箱つっつく暇があるなら
まずは自分の重箱を綺麗に洗えよって
思ってしまう私です


青柿が熟柿弔う
私は熟しきったとろっとろの柿
子供のころから結構好きでした
もう透明に近くなったそれを
スプーンでほじくって食べるのが至福でした
まだ青いガキの柿には
その良さがわからないんだろうな
弔ってもらっては こっちが困ってしまいます


骨が粉々になるくらい身を砕いたら
頑張る前に 死んでしまうと思うんですけど


百害あって一利なし
どうして百がすべてだと思うのかしら
百害あって一利もないのに
煩悩の数は百八もあるのはどういうわけでしょう
世界は広いんです 宇宙はもっと広いんです
見上げてごらんなさい
広大な空が 無限に広がっているでしょう
百くらいでこだわっているのが
バカバカしく思えてはきませんか


暗がりに厳つい顔をした鬼がいるのではないかと
常に心に疑いを持ちながら生きていくのは
もう疲れました
他人の意見に流されて ただ漠然と生きるのも嫌になりました
もっと考えたいと思います
生きることについて 死ぬことについて
そして もう一度何かを
誰かを信じていきてみようと思います


満身創痍
傷だらけだってかまわない
これからも私は
私自身を 生きていくのみだ






テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

新釈ことわざ辞典 | コメント:0 |

大人守唄

ホームに立ち尽くして 聴いていたんだ中島みゆきを
どんなに淋しくても どんなに侘しくても
声に出して云えないあたしみたいな者には
みゆきの唄が心に沁みる


最終電車だというのに ラッシュアワーみたいで 
あたしはつり革につかまりながら 流れてく景色をぼんやり眺めてた 
暗がりに点々と灯るあのひとつひとつに生活がある
いくつもの出逢いと別離があって いくつもの育みがあって
悲しみがあって ささやかな幸福があって
失望を抱えながら 絶望をかみしめながら
それでも求めることをあきらめない 欠片みたいな希望を抱いて
みんなそれぞれ 帰るべき場所を探して生きている
行き場を失った者たちだけが 夜の街中で迷子になる
私の帰るべき場所はどこにあるのでしょう
その場に座り込んでしまいそうな気持ちを どうにかこうにか我慢して
右を向いても左を見ても みんな一様にスマホをいじくってる
そういえばこの頃は 電車の中で本を読んでいる人を見かけなくなったな
あと何年か後には スマホも過去の産物になっているのだろうか
座れている人が悠然と眠っている あんぐり口を開けながら
なんだか無性にその口になにか突っ込んでやりたい衝動に駆られたけど
変な人に思われても困るので そこはグッと我慢の子
はあ 今日がざわざわと終わってゆく


駅から少し歩いたところにある小さなアパート
灯りのない部屋だけがただ あたしの帰りを待っていた
干しっぱなしの洗濯物は まだ乾かない
流しにつけっぱなしの食器たち 誰が洗うのと急き立てる
ごめんなさい 今日のあたし もう限界なの
明日になったら そう きっと明日になったら
疲れすぎた躰をベッドに投げ出して 眠れない目を瞑る
今夜もまた あの夢に悩まされるのだろうか
忘れようとして 棄てようとするたび
戻ってきてしまうあの夢
あたしは一体 何を求めているのだろう
何を探し続けているのだろう
いや いまは何も考えたくない
考えるとまた頭の中が勝手に騒ぎ出すから


ワケもなく零れ出す涙 鼻に伝ってツンと痛い
生きることはどうしてこんなにも大変なのか
誰も教えちゃくれなかった
よい行いをしていれば きっといいことがあるって
いいことなんて 一体どこにあるっていうんだ
次から次へと 大変なことばかり襲ってくる
あたしが一体なにをしたというの?
生まれたことが罪ですか
生きることは罰ですか
罪も悪も罰も その断を決めているのは一体誰なのですか


窓の外 近所の飲み屋から聞こえるへたくそなカラオケ音
酔っ払いたちが小競り合い なにやらおまわりさんと揉めてる模様
向いのマンションの角では
誰かがさっきからずっと ケイタイでしゃべり続けてる
そんなこんなをすべて知らぬ存ぜぬな顔をして
街灯が 煌々と夜の闇を照らし続けてる
今夜も眠れる気配がない
あたしはリモコンを手に取り
おもむろにステレオの再生ボタンを押した
他にわかりあえるものなどなにもないメロディが流れ出した
大人だって泣きたいときくらいあるんです
なにかに縋りたいときだってあるんです
今夜もだからあたしは 中島みゆきに救われるのです





テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

詩でしか云えない | コメント:0 |

生き方試験

*******************

私は 言葉に飢えている

*******************

期待は失望を連れてくる 希望は絶望を孕んでいる

*******************

右のものを左にしたって 
縦のものを横にしたって 
上手く行かない時は上手く行かない 
そういうふうに出来てるんだ

*******************

他人を愛するにはまず自分からなんて 
愛されたこともないのに愛し方なんて解るわけないじゃない

*******************

辛いのは 悲しいのはあんただけじゃないなんて言われて 
それでどう納得すればいいっていうんだ

*******************

竹を割ったような性格というが 
人間を真っ二つにすら割ることなんて出来ないのに 
その根拠はどこから来るのだろうか

*******************

辛いと思えるうちはまだマシなのよ 
なんとかしたいという気持ちがあるから

*******************

いつか終わる 
そのいつかが例えば明日だと云われたら 
もっと切実な今日を送れるだろうか

*******************

誰かが死んでもいいよって云ってくれたら 
ボクは死ぬことができるだろうか

*******************

もどかしいという言葉の意味をしみじみ噛みしめる夜

*******************

怖い怖い 人間がなにより怖い

*******************

雨音に耳を傾けて 
嗚呼なんていい気持ちだろう 
このまま弱り切ったこの心を叩きのめしてはくれないか

*******************

すべてを諦めたと云いながら 
未練たらしくいつまでも 
生きることをやめられないでいるのです

*******************

眠れない夜 
誰かの声が聴きたくて 
ダイヤルをプッシュする117

*******************

幸福なんて 
喩えばマッチ売りの少女が視た幻影のようなものなのよ 
手を伸ばした途端に跡形もなく消えてしまう 
あとに残るは無残な燃えカスと凍え切った躰
誰に知られることもなく 雪が静かに降り積もる

*******************

あなたにとっての本当と 
私にとっての本当は違うんだと 
今更ながら知った夜

*******************

気にしてないってフリするのも キツイもんなんだぜ

*******************

あの時貴方に いつまでも同じ場所で立ち止まらないでって云ったけど 
いつまでも立ち止まったままなのは私の方でした

*******************

変われないんじゃなくて 
変わろうとしないから 
いつまで経っても同じ処から動けないんだ

*******************

お酒に酔って 前後不覚になって あなたにキスしたい

*******************

サヨナラよりも酷い言葉だった 
終わりはいつも決まって
こんな味気ない忌々しい気持ちにさせられる

*******************

私には帰るべき故郷がない 
私が帰れる場所は自分自身の中だけなのだ

*******************

悲しみってやつはどうしてこんなにも 
塩っ辛い味がするのだろう

*******************

あたしは孤独と生きていく 
淋しさなんて遠に忘れてしまったわ

*******************

選ぶという選択 
しかし選ばないということもまた 
ひとつの選択に他ならない

*******************

何をしてもわざとらしく見える人というものはいるものね

*******************

新しい服と靴を買った まだ当分は生きそうだ

*******************

優しさが余計すぎる人がいる 
彼らは一様にあなたのためだなんていうけれど 
こちらから云わせてもらえば 
そうしている自分に酔ってるだけだろって

*******************

遠くへ行きたいってずっと思ってた 
どこへ?って聞かれた 
答えられなかった 
ただここじゃないどこかへ行きたいと 
生きたいと思っていた

*******************

この世界が終わりを迎えても 
そこからまた花は芽を出すだろう 
何もない荒野の果てでただ一輪 
凛として風に揺れながら

*******************

生きることにもし試験があるとすれば
きっと僕は落第するに違いない

*******************




テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

連詩 | コメント:0 |

誰も知らない

今日 ひとりの男が電車に飛び込んで死んだ
理由は誰も知らない
朝のラッシュ時だった 駅は通勤客でごったがえしていた
アナウンスが流れる 
「○○駅にて人身事故のため 電車大幅に遅れています」
人々は口々に云う
「この忙しい時間に」「死ぬなら他でやればいい」と


男はとある出版会社に勤めていた
毎日が残業の日々だった
月300時間を超えることもザラだった
上司に窮状を訴えたところで
俺たちの時代は 残業なんてまだマシなほうで
徹夜なんてこともよくあったな などと
云われるだけならまだしも
仕事もできないくせに生意気云うな と
いらぬ説教をされるのが関の山だった
増え続ける書類の山 処理切れる仕切れないは問題ではない
仕事ができないと思われたくなくて ただ一心に仕事しただけだった
誰よりも遅くまで残って仕事した
毎日終電間際だった
深夜部屋に帰るともう何もしたくなくて
倒れるようにベッドにへたりこんだ
疲れているのに あの書類の山に埋もれて
窒息する夢を何度も見る
だからうまく眠れない
朝5時半 無情の目覚まし
今日も長い一日が始まる
このまま会社行きたくないな
でも行かなかったら 即クビにされるだけだし
睡眠不足と疲れからうまく頭が働かないまま着替えて部屋を出た
だけどどうにも足が重い
月300時間の残業はサービス残業で
もちろん残業代なんて出してはもらえない
一体なんのために働いているのだろう
仕事を替えればいいだろうと他人は簡単に口にする
一体 いつ新しい仕事を探しに行けっていうんだ
駅のホーム ごった返す人ゴミの中
もうこの中にはいられない
どうすれば今日 会社へ行かなくて済むだろう
そう思っているうちに 自然に足が前に向いていた
もうこれで楽になれる


通勤時間帯の事故 誰もが忙しなさそうに
電車遅延のアナウンスに舌打ちしている
たった今 人がひとり死んだことなんてどうでもよく
それよりも私たちは 朝の会議に間に合うかどうかの方を気にしてしまう
震災で失われた命には手を合わせても
この電車を止めた自殺者はただの迷惑な存在でしかないのか
命は尊いものだと 教わってきたはずじゃなかったのか


人ひとりの命にどれだけの価値があるんだろうか
身近な人じゃなくても
見ず知らずの誰かでも
その人を大事に思っている人がいて
その人を愛してやまない人がいて
その人がいてくれないと困る人がいて
だったら、身近だろうが他人だろうが
その価値は変わらないはずなのに
男は会社の駒としてこき使われ
社会の犠牲になって死んだ
これは全部想像だ 今日電車に飛び込んだ男についての
その男は もしかしたら自分だったかもしれないのに
いま舌打ちした人間は 私も含めて
弱者を踏んづけて 平気な顔していられる人間だ
そんなふうになりたくなかった
そんな自分ではいたくなかった


今日 ひとりの男が電車に飛び込んで死んだ
理由は誰も知らない






詩でしか云えない | コメント:2 |

命にふさわしい / amazarashi




心さえ 心さえ 心さえなかったなら



テーマ:音楽 - ジャンル:音楽

音楽 | コメント:2 |

「つじつま合わせに生まれた僕ら」(2017) / amazarashi




朗読の部分も、歌詞も、心に突き刺さります



テーマ:音楽 - ジャンル:音楽

音楽 | コメント:0 |

ライフ イズ ビューティフル

夕暮れ時になると思いだす
冬の岸辺にウミネコ一羽
死んだ魚をついばんでる



大人しい子供だった
要領の悪い子供だった
保育園のころ いじわるな女の子に
毎日つねられたりしていたのに
それを口に出して云えない子供だった
同じことをしているのに なぜだかいつも
怒られる役回りばかりだった
気取ってるとか 澄ましてるとか
自分ではそんなつもりはないのに
いつも他人からそんなふうに見られてた


ズルい子供だった
いい子ちゃんだった
点数を稼ぎたくて せっせとドリルを解いては
学校で見せびらかしていた
小学校2年のとき 漢字の宿題が出た
教科書の巻末に書かれていた 100字近い漢字を
全部書いてこいという宿題だった
眠い目を擦りながら 23時近くかかってなんとか仕上げた
次の日学校へ持っていくと やってこない子が3~4人
当時の担任は 連帯責任という妙な言葉が好きな先生で
全員がやってくるまで その宿題は出され続けた
はっきりいって拷問だった
正直 先生の考えが下らなく思えたけれど
やっていかなければ 結局終わらないのだからやるしかなかった
ある日 一向にやってこない同級生に対し あたしは業を煮やし
思わずその子の頬を思いっきりビンタしてしまった
ビンタしてしまってから 自分でも驚いてしまったけれど
だけどその子が悪いんだから あたしは悪くないんだからと心に云い聞かせた
結局あの宿題はどうなっただろう
あれから間もなく やってこない子はそのままに 出なくなったような気がする


好き嫌いがはっきりした子供だった
勉強は好きだった
小学校のころは算数が好きだった
ひとつ問題が解けるたびに喜びを感じた
読書はあまり好きではなかった
気に入った本ばかり しかも気に入った箇所ばかり
繰り返し繰り返し読んでいた
いつだったか 遠足のことを書いた作文が
市の機関紙に載ったことがあった
あんなもののどこがよかったのか 今もって不思議だけれど
自分の書いた文章を褒めてもらえたことが
単純に嬉しかった
このときの出来事がなければ あたしはいま 描くことをしていなかったと思う
不器用な自分がコンプレックスだった
運動もキライだった
走るのも遅いし ドリブルもできないし 自転車にも乗れなかった
運動ができないことはあまり気に病んではいなかった
そんなことができなくても 歩くことさえできれば
なんとかなると 強がりじゃなしに そう思ってた


友達作りは下手くそだった
というか どうやったらいいのかまるで見当がつかなかった
周りがどんどん誰かと親しくなっていく中
あたしはただ ひとり呆然とそれを眺めてた
輪に入ることができなかった
仲間に入れて ということもできなかった
臆病者だった 嫌われるのが怖かった
実際 嫌われてると思った
自意識の強い子供だった


早く大人になりたかった
早く大人になって ひとりで生活できるようになりたかった
家から早く出たかった
家にはどこにも息をつける場所がなかったから
大の字になって眠れる場所がほしかった
別になりたいものなんて なにひとつなかったけれど
それだけが唯一 なりたい自分だった
なれると思ってた 大人になればなんにでもなれると
いま考えれば 浅はかにも程があるってものだけれど


大人になっても あまり変わらなかった
いつまで経っても 他人との付き合い方を学ぶことができなかったし
どうすれば好かれるのかさえもわからなかった
そのうち 自分が生きているのかさえ よくわからなくなった
いつの間にか 死を夢見るようになっていた
太宰治の人間失格を 表紙が破けるほどに愛読し
完全自殺マニュアルという本を 隅のすみまで
何べんも何べんも繰り返し繰り返し 読み返した
死んでしまいたかった 何もかも どうでもいいと思った


いくつかの出会いがあった 
一緒にいるときはみんないい人だった
だけど別れる時は 何故かみんな怒っていた
彼らが何故怒っているのか あたしにはわからなかった
わからないから怒っていたのかもしれない
あたしが彼らに怒らせるようなことをしたということなのか
だったらお互い様じゃないかと いまさら云ったって遅いけれど
もしも伝えることが出来るなら そう伝えてやりたい



          夕暮れ時 長い長い影法師が
          いつまでもあたしのあとをくっついてくる
          あたしはなんだか侘しくなって 
          思いっきりその影を踏んづけてみたけど
          影はうんともすんとも云わず
          なおもあたしのあとをくっついてくる



生きるのが いやでいやでしょうがないのに
今日 エレカシのベストをネットで予約しちゃった
ため息しか出てこないとかいいながら
さっきからせっせと こんなどうしようもない詩を描き綴ってる
死にたいけど生きたい
生きたいけど死にたい
弱虫でズルくて臆病者でめんどくさがり屋だから
きっとそれがあたし
生きているから死ぬことを考える
じゃあ死んだら もう何も考えなくていいのかな
生の中に死はあるけど 死の中に生はない
死は永遠に死のままだ


別に死にたいまんまだっていいじゃないか
別に人生に絶望していたっていいじゃないか
誰に迷惑かけているわけでなし
自殺願望丸出しだって 絶望してたって 
時々心躍る出来事に出逢うことだってある
みゆきの夜会は全部観てから逝きたいし
春になったら 桜が咲いたらお花見しようねって 
エレカシのライブまた行こうねって
とんかつ食べに行こうねって約束した友達いるし
こんな友達の作り方もわからないような人間でも
あたしのこと 否定しなかった人たちがここにいる
だからあたしがあたし自身を否定しちゃダメなんだ
あたしのこと好きになってくれた人たちのために
あたしはあたし自身を 肯定してやらなきゃダメなんだ
死にたいは生きたい
生きたいは死にたい
死にたいまんまだっていいんだ 否定する必要なんてないんだ
それでも生きてさえ 生きてさえいれば
全力で死を引っ張りながら これからもあたしはきっと生きてゆく


そうこうしているうちに 40まで生きてきてしまった
これから先 どうなっていくだろう
どうなってしまうんだろう
きっと何も変わらないんだろう
何も変わらないまま生きて 死んでいく
それがきっと あたしという人間なんだ



夕暮れ時になると思いだす
冬の岸辺にウミネコ一羽
死んだ魚をついばんでる







テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

詩でしか云えない | コメント:0 |

子宮体がん手術 入院日誌

2017.2.12(日)
 子宮体がん手術のため入院
   ・10時30分に入院手続きを済ませ、看護師さんの案内で病棟へ。
   ・看護師さんから入院生活や手術についての説明あり。
   ・昼から絶食。飲料水は21時までなら飲んでいいとのこと。
   ・手術に備えて腸内をきれいにするため、下剤(ジュース状のもの)を
   ・約1時間くらいかけて飲むように指示され、一口ずつゆっくり服用。
   ・18時ごろから下剤が効き始めてきた。
   ・18時30分より点滴開始。
   ・執刀するはずだった先生が、今日入院してしまったと代わりの執刀医が
    あいさつにきてくれた。
   ・21時までしか飲み物(水もすべて)飲めないので、
    それまでに精神のクスリとポカリスエットなどをしっかり飲んでおいた。
   ・夜、手術の緊張に加え、看護師さんが点滴を交換しに
    何度も出たり入ったりしていって眠れない。
    おまけに点滴が血管から漏れてしまい、針を刺し直したり
    (私は血管が出にくい)で、結局、朝まで眠れなかった。

2.13(月)
 手術当日
   ・9時から手術開始。手術用の着物を来て、
    血栓防止用の弾性ハイソックスとT字帯をつけ手術室へ。
   ・手術台にのぼり、まず背中に麻酔を打たれるのだが、
    このときの痛み止めがめちゃくちゃ痛い。
    背中を丸めていないとうまく入らないからと云われても、
    痛みで体が仰け反ってしまうほど。
   ・背中に麻酔のチューブが入った後、仰向けになり吸入マスクをつけられ
    全身麻酔。大きく深呼吸を繰り返し、麻酔が効いてくるのを待つ。
    何度か看護師さんに体があたたかくなってきませんか?と尋ねられたが、
    そのうちに意識を失っていたらしい。
   ・6時間後、手術終了。 
    徐々に意識が戻って看護師さんに声を掛けられているのが解った。
   ・経験したことのないくらいの悪寒が全身を走り、
    極度の寒気から体がブルブル震えて止まらない。
    病室に戻り、電気毛布を掛けてもらったが、それでも震えが治まらない。 40.2度の高熱が出た。
   ・お腹に激痛。
   ・お腹周りに、ドレーン(リンパ液の廃液)の管(左右)と尿道カテーテル、
    背中からの麻酔、それに点滴。お腹は痛いし、いろんな管が通っているため 
    寝返りもうてなかった。
   ・口から水分が取れないので、いつもの精神のクスリも飲めず。
    代わりに点滴で眠剤を入れてもらったが、全く眠れなかった。
    看護師さんが何度も見回りに来ていたので、そのときだけ寝てるふりをしていた。

2.14(火)
 術後1日目
   ・相変わらず激痛。が、今日から少しずつ歩くよう云われる。
   ・午前中はベッドを起こして、座った体制に慣れる練習をし、
    午後はベッドから足を下ろして座った状態で足踏み運動を軽くやって
    そっと立ち上がってみることに。
    腹筋がすごく痛かったが、病室から廊下に出るくらいまでの距離を
    看護師さんに支えられながら、ゆっくり歩いてみた。
    たったそれだけの動きでも結構しんどかった。
    1度ベッドに戻り、しばらくしてからまた歩く練習。
    今度はナースステーションまでゆっくりゆっくり歩いた。

2.15(水)
 術後2日目
   ・朝、看護師さんに少しでも歩くよう云われたので、朝食のあとひとりで歩いたら
    まだひとりで歩かないで!と別の看護師さんに怒られた。
   ・お腹に刺すような痛み。痛み止めを飲んでもあまり変わらない。
   ・夕食から流動食が始まった。
   ・尿道カテーテルを外してもらったので、自分でトイレに行けるようになった。
    が、カテーテルを外した影響か、夜、3回も失禁してしまった。
    (無意識で、全然漏らしている感覚もなかったので、ちょっとショックだった)

2.16(木)
 術後3日目
   ・体に繋がっていた管を全部外してもらった。明日からシャワーOKとのこと。
   ・お腹の痛みは続いているが、痛み止めが少し効いて楽にはなってきた。
   ・夕食から全粥食になった。おかゆが食べられないので、かなりキツイ。
   ・夜、気づいたらパジャマが濡れていたので、また失禁かと思いナースコール。
    失禁ではなく、ドレーンが管を抜いた穴から漏れ出しているのだということ。
    ガーゼで処置をしてもらった。

2.17(金)
 術後4日目
   ・ドレーンの滲みだしが止まらない。特に右側がひどい。
    ガーゼを当てて様子を見ていたが、量が多いので患部に袋状の
    そこにドレーンが溜まるものをつけて様子を見ることに。
   ・相変わらずお腹は痛い。

2.18(土)
 術後5日目
   ・今日もドレーンの滲みだしが止まらない。

2.19(日)
 術後6日目
   ・右側のドレーンの滲みだしが少し落ち着いてきたと思ったら
    今度は左側の穴からドレーンの滲みだしが。ガーゼを当てて様子見していたが
    右側同様、ちょっと量があるので、同じように袋状のものを取り付けることに。
   ・今回の手術で、子宮と卵巣の全摘出およびリンパ節郭清を行った。
    リンパ節を切除すると、リンパ浮腫と云って、足に浮腫みが出やすくなるそう。
    それを防ぐためのマッサージの仕方を教えてもらった。

2.20(月)
 術後7日目
   ・右側のドレーンの滲みだしは大分落ち着いてきた。
    左側も朝の回診のときにはそれほど出ていなかったのだが
    シャワーを浴びたら、また滲みだしてきてしまった。
   ・右側の袋状のものは外して、ガーゼを当ててもらった。
   ・昼食から普通食になった。
   ・抜糸というか、傷口を綴じ合わせていた金具を外してもらった。

2.21(火)
 術後8日目
   ・左側のドレーンの滲みだしも大分落ち着いてきた。
    量もほとんど出ていないので、袋状のものは外して大丈夫だろうとのこと。
    外してガーゼを当ててもらった。

2.22(水)
 術後9日目
   ・お腹を縫い合わせたところの下の部分がちょっと開いてしまい
    そこから液が漏れてしまっていた。傷口は綺麗なので心配はないとのこと。

2.23(木)
 術後10日目
   ・ドレーンの滲みだしも落ち着いたし、お腹の痛みも大分やわらいできたので
    そろそろ退院していいとのこと。明日退院の見通し。
   ・夜、トイレに行ったら、パジャマのズボンが少し汚れていたのでお腹のところを
    触ってみると少し濡れていたので、急いでナースコールをして処置してもらった。

2.24(金)
 退院
   ・看護師長さんより次の外来の予約時間やそのときに持ってくる書類の説明と
    痛み止めの薬を受け取り、会計を済ませタクシーで家まで帰った
    (病院から家まで遠いため、荷物も多いし電車で帰るのはさすがにキツイと思い)。
   ・家に帰ったら尿?が止まらず、トイレから出たあともちょろちょろと
    ずっと出続けていたので、心配になって病院に電話。
    担当の先生はオペ中で出られないとのことなので、病棟の看護師さんに繋いでもらい
    事情を説明。もしかすると尿ではなく、ドレーンかもしれないから
    すぐもう一度病院にきて受診するようにとのこと。
    気にはなったが、やっと家についたばかりでもう一度病院まで戻る元気も
    なかったので、一旦様子を見ます、と云って電話を切った。
    その後もしばらくは出続けていたが、少し眠ったら落ち着いてきたので
    このまま経過を見ることに。

☆術後のあの悪寒には一瞬、このまま死ぬのか?などと変なことまで考えてしまった私ですが、
 またこうしてブログを更新できるまで回復することが出来ました。
 まだ、お腹のドレーンのところの傷が完全に塞がっていないため、引き続き自己ケアは必要ですが、
 まずはひとつ大きな山を乗り越えたのかな、という気がしています。





テーマ:雑記 - ジャンル:小説・文学

雑記 | コメント:6 |

久々更新、今年もよろしくお願いします

大分、更新を怠っておりました
遅ればせながら(もう2月だってのに)、あけましておめでとうございます
今年も不定期にではありますが、のんびり更新していきたいと思っておりますので、
よろしくお願い申し上げます。

昨年末、子宮にがんが見つかりました。
2年くらいずっと不正出血が続いていて、
あんまりだらだらとずっとあるので、気になって近くの婦人科へ受診したところ、
子宮に大きな影があると云われ、すぐに大きな病院で精密検査を受けるようにと、
その結果、子宮体がんと診断されました。

年明け早々に検査入院し、子宮内膜掻把術というのを受けました。
転移はしていないものの、子宮内膜内のがんの広がりがかなり大きく、
筋層にまで達している可能性があるとのこと。
最初の説明では腹腔鏡手術で簡単に取れるような説明だったのに、
蓋を開けてみれば開腹してリンパ節まで切除しないといけない、とのこと。

がんと聞いてもはじめはあまりピンと来ていなかったのですが、
さすがにそこまで云われると結構ガチで怖くなってきてしまいました。

しかも、本当は今月2日に手術予定だったのが13日に変更になったりと、
そんな先延ばしにして本当に大丈夫なんだろうかと、ますます不安は増すばかり。

背中に麻酔打つらしいけど、多分ものすごい痛いんだろうなあ、とか、
子供のころ扁桃腺の手術した時、全身麻酔が全然効かなかったけど、
今回は大丈夫だろうか、とか、
お腹切られたらどれくらい痛いんだろうか、とか
執刀医と顔を合わせたことが1度もないんだけど、大丈夫なのか、とか
色々いろいろ考えてしまう毎日です。

とはいえ、あと何日か後には手術の日を迎えます。
四の五の云っても仕方がありません。
ここはもう腹を括って、医師に任せるしかありませんから。
なんとか頑張ってきます。

また、詩が描きたいです。
元気になって戻ってきます。
話の続きはまたその日まで。



テーマ:雑記 - ジャンル:小説・文学

雑記 | コメント:4 |
| ホーム |次のページ>>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。