縫いとじられない赤い糸

小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのにはほとほと疲れてしまったから。そろそろ本当の話を始めませんか。身もふたもない、本当の話を。

忘れないようにしよう

今日の自分を 忘れないようにしよう
今日の君を 忘れないようにしよう
どうしようもないほど 不幸だった昨日
どうしようもないほど 悲しかったあの日
明日がまた どんな日であったとしても
今のこの自分を 忘れないようにしよう


愛する君を 大切にしよう
愛されてる自分を 大切にしよう
自分だけが特別だと 思ったあの日
誰も解ってくれないと 嘆いたあの日
いつかまた どんな涙を流したとしても
何よりここまで愛されてきた証を 大切にしよう


生きることは それだけで大変だね
纏わりつくものが多いから
あの人ごみの中 忘れてしまいたくなってしまう
何も失わないように 何も悲しんだりしないように
もう誰も好きにならない 誰も信用しないと
そんなふうさえ思ってしまう
でも それでもやっぱり 生きることからは逃れられない
水が その流れを止められないのと同じように
そこにいるのが ボク自身なら
そこにいるのが 君自身なら
きっと 強くなれるはずだもの
きっと やさしくなれるはずだもの


ちっぽけだけど ひとりぼっちじゃないこと
忘れないようにしよう
時々 街の風の冷たさに負けそうになるけど
ボクも君も そんなにヤワじゃない
タチムカウべきは自分自身
決して決して弱虫なんかじゃないってこと
忘れないようにしよう



忘れないようにしよう



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自称詩人

誰かを救いたがってる自称詩人は

溺れかかっている誰かに

自らの手ではなく 詩を投げつけるので

いつだって誰も救えなくて

いつもいじけてばかりいる




自分のことしか書けない自称詩人は

浅はかにも 他人の作品に

あーだこうだと文句をたれては

今日も紙面上にべったりと

ため息と自嘲と自意識過剰を貼り付けて

ニヤニヤ笑ってばかりいる




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ぼくたちの失敗

あまりにトートツすぎるコトバを
平気で口にしてしまうボクたちは
いつでも失敗して大恥さらし


云っちゃいけないってわかってるから
余計に云いたくなってしまうんだ
壊したらダメよと云われると
かえって壊れることばかり
考えてしまうのと同じように


ボクらはとっても嘘つきだから
決して信じたりなんかしないでね
君を傷つけるつもりはなかったなんて
そんなの全部 綺麗ごとだから


陰口 悪口 へらず口
いけないお口が悪さする
玉乗りよりも調子にのって
うまくごまかしてるつもりでいても
ある日突然 背後から
聞こえてくるあの恐ろしいささやき
『ワザ、ワザ』


そうしてピエロになりそこなったボクたちには
ひとり涙する場所さえも もうない




あまりにトートツすぎるコトバを
平気で口にしてしまうボクたちは
いつでも失敗して 大恥さらし



大恥さらし








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濡れネズミ

雨の街 ただ歩き続けて
意味もなく笑ったりした
ずぶぬれでもかまわないから
生きてみようと思った
弱いんですか 
弱いんですね
ダメになることすらできないなんて


灰色の空 ただ見つめて
理由もなく泣いてみたりもした
カッコ悪くたってかまわないから
強くなりたいと願った
バカみたいだね
バカみたいでしょ
捨てることも守ることもできない
できることと云えばただ
降りやまない冷たい雨に打たれながら
二度と戻ってはこないあの人のことばかり
ずっとずっと 待ち続けていることくらい


こんなにも街には 人であふれているのに
こんな雨の中 ボクだけがただ
ひとりぼっちです





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抱きしめたい

こぼれ落ちた涙に そっとささげよう
君がいま失くした 愛の破片を
生きることに少し疲れてるようだね
遠くへ行きたいと何度も云っては ため息ばかり
その後に笑ってみせるのが 君のいつものクセ

     抱きしめたい 震えてる君を
     愛を探し 愛を求め
     愛に裏切られ 愛に傷つき
     それでもなお信じようとする
     心やさしき君を
     抱きしめていたい


タバコの煙のような 意味のないこと
奪われていくのは そのこたえのようだね
凍えた身体 あたためる術もなく
ひとりでそっと涙を流す君
大丈夫ってまた笑うのは
ボクへのやさしさなのか

    抱きしめたい 震えてる君を
    風が吹けばいまにも
    消えていなくなってしまいそうな
    心許ない君を
    君の心が もうこれ以上傷つかないように
    壊れてしまわないように
    いつまでもずっと 抱きしめていたい

    抱きしめていたい
       
    

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