縫いとじられない赤い糸

小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのにはほとほと疲れてしまったから。そろそろ本当の話を始めませんか。身もふたもない、本当の話を。

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友達


昔の数少ない友達も 今年で40になる
みんないい歳である
仕事でもそれなりの地位を築いているに違いない
結婚はしているだろうか
多分していることだろう
子供はできただろうか
多分できたことだろう
結婚や出産が一概に幸せかと云われたら
それは違うのかもしれないが
私の頭の中では 彼らはとても幸福そうだ


昔はいろんなことを話し合ったりもした
今では連絡先さえも知らない
向こうの住んでいる市町村が合併して
名称が変わってしまってから
てんでわからなくなってしまった
でも私は それでいいと思っている
別に今さら知ったところで何を話すわけでもない
普通に仕事して結婚して幸せな家庭を築いてる
私の方ははもう半分以上壊れかけているというのに
かつての友達にそんな姿を見られるのも見せられるのも
自分が惨めになるだけだ
いっそ 友達も不幸であってくれたらいいのにと
心のどこかで思ってしまう自分がいるから
さらに始末に悪い


昔の友達は 昔の思い出の中でだけ
友達であれば それでいい





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もう笑うしかない

満員電車でおもいっきり足踏まれて
紫色した髪の毛のおばちゃんに凄い形相でにらまれて
駅に降りたら財布ごとすられてて
警察駈込んだら おまわり冷たい態度
ぐったりこんで家にたどり着けば 鍵が見つからない
バッグひっくり返し 隣人からは怪しい人扱い
やっとのこと辿り着いたベッド
こんな日はもう 笑うしかない
笑うしかない
誰のせいにしても始まらない
明日はきっと いいことある
いいことある


近所の飲み屋から聞こえるヘタクソなカラオケの音
上階から聞こえるドスンドスンという物音
深夜1時過ぎ 突然鳴りだす知らない番号からの着信音に
目が覚めたら眠れない
こんな日はもう 笑うしかない
笑うしかない
鏡の中のあたしの顔は ややひきつっているけど
明日にはきっと いいことある
いいことある




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たゆたう

波に揺られて 行けるとこまで行こう
水平線に広がるオレンジ色の光が
未来の秘密を打ち明けてくれそうだったから


昨日は最低だった
鳴り続ける電話のベルに気が狂いそうになって
狭い部屋の隅 ひとり震えてた
友達についたウソがばれて
もう 口もきいてくれない


だから
このまま波に揺られて 行けるとこまで行こう
なにもかもはじめから なかったことにして
あのオレンジ色の光まで




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こんがらがった世界

変に心が冷めてしまうと 何もかもどうでもいいと思ってしまう
自分て奴を思いあまったばっかりに
みっともない醜態をさらすはめになってしまった
あの人のあんな無慈悲な冷たい言葉や態度
見知らぬ人からの視線の嘲笑
あたしみたいな人間が幸福になりたいだなんて
許されるはずないのは はじめから解ってた 解ってたはずだった
ただちょっと 夢を見てしまったんだ
ほんの少し 甘い夢を見てしまっていたんだ
愛されたいなんて 変な期待をしてしまったんだ
生きるとは 常に孤独でなければならないのに
孤独でいなければならないのに
あたしとしたことが
あたしとしたことが


そういえば よく云うだろう
生きてれば そのうち何か見つかるだろうって
そのうちって一体いつだ
あたしには何も見えやしない
生きる分だけ何かを学んでいくというけれど
生きる分だけ こんがらがるばかりなんだ
このこんがらがった糸を
どこからほどけばいいのか
それとも ばっさり切ってしまえばいいのか
どうすればいいのか さっぱりなんだ
まったく 生きるとはなんなんだ
生きるとは




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その胸に

一晩中酔いつぶれて目覚めた朝は
なんだかとても虚しくて
お前のやさしさに甘えてしまうよ

ゴメンよ もう少し強くならなくちゃね
吐き捨てるみたいな毎日を惰性で繰り返して
昨日も今日も明日も明後日も
きっと未来永劫ダメなままなんだって
うまくなるのは生き方なんかじゃなく
自分を正当化するための泣き真似ばかり

どうすればいい 日がな一日涙に暮れても
何も変わっていかないことは解り切ってるんだ
ねぇ 生きにくいんだよ 僕には
平気そうな顔して そこらを歩いたりできないんだ
ねぇお願いだよ 抱きしめておくれ
こんな僕をどうか 見捨てないで


やさしくなんかしないでおくれって
云った矢先から 貪るようにお前を抱きしめてる
お前のやわらかい胸の中で眠らせておくれ
まだなにも解らなかった 赤子のころに戻しておくれ

どうすればいい 逃れられない不安に
すぐに追い抜かれてしまうんだよ
こんなにも心はすり減っているのに
それでも生きていかなきゃならない意味ってなんなのか
ねぇ その答えがあるなら教えてよ
このどうしようもない僕を どうか納得させておくれよ

ねぇ 生きにくいんだよ 僕には
平気そうな顔して そこらを歩いたりできないんだ
ねぇお願いだよ 抱きしめておくれ
僕は僕自身が怖くて怖くて ガタガタ震えているんだ









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