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縫いとじられない赤い糸

小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのにはほとほと疲れてしまったから。そろそろ本当の話を始めませんか。身もふたもない、本当の話を。

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あの声で蜥蜴食らうか時鳥

ああ云えばこう云うって
昔ああいえば上祐っていう流行語もあったわね
ああ言って ああ返したら
ただのオウム返しじゃない
あ 気づいた人は気づいたわよね
云わなてもわかってくれるわよね? ね? ね?


怒りは敵だと思えというけど
我が身を滅ぼす危険があるのなら
どうしてこんな感情を人間に植え付けたのかしら
必要だから植え付けたんじゃないの?
身を滅ぼすほどの危険な感情なら
最初からそんな危ないもの 植え付けないでもらいたかったわ
いつもいつも にこにこなんてしてはいられない
寺山修司の「田園の死す」でも云ってるじゃない
怒らない人間が大嫌いなんだ
亭主が浮気したら怒れよ
たまには包丁でも振り回してやれって
いつも許してばかりいたら 何してもいいと思われてしまうのよ
たとえそれで身を滅ぼすことになったとしても
やっぱり怒ることは必要だって 私思うわ


売り言葉に買い言葉
売っているものにもよるでしょうけど
自分の癇癪に訴えかけられたら
それはもう買うしかないでしょう
でもこれには注意が必要なんです
買い手が調子に乗ってると
どんどん売り手が値を釣り上げてきますから
適当なところで妥協しないと
馬鹿高い対価を支払わされるはめになりかねませんから
注意が必要です


人を見たら泥棒と思えって
そしたら家族も教師もクラスメイトも上司も同僚も
どいつもこいつもみんな怪しく思えてきて
とてもじゃないけど 安心して生活していくことなんてできないわね
母は私をまるで自分の分身のように扱う
私自身を完全に盗んでしまった
父は仕事を言い訳にして 滅多に家に帰ってこない
母はそのことでいつもイライラしていた
父はこの家の幸福を壊した
そう云われてみると みんな何かを盗んで生きてる
みんな盗人だ みんな泥棒だ
ああ 私は何を盗んで生きているんだろう


背に腹はかえられない
確かに腹は大事だけど
背中だって背骨とか脊椎とかあるし
決してぞんざいに扱っていい代物ではない気がするのは
私だけかしら


あいつの面の皮を剥いでやりたい
化けの皮を暴いて 本性を曝け出してやりたい
って面の皮一枚剥いだところで
一体何が暴けるというのだろう


他人は 人の重箱の隅をつっつくのが
実に好きだ
とくにその人が良い人だったりすると
裏になにかあるに違いないと
探りたくて仕方がない
何を見つければ満足なのだろう
何があれば満足なのだろう
人の重箱つっつく暇があるなら
まずは自分の重箱を綺麗に洗えよって
思ってしまう私です


青柿が熟柿弔う
私は熟しきったとろっとろの柿
子供のころから結構好きでした
もう透明に近くなったそれを
スプーンでほじくって食べるのが至福でした
まだ青いガキの柿には
その良さがわからないんだろうな
弔ってもらっては こっちが困ってしまいます


骨が粉々になるくらい身を砕いたら
頑張る前に 死んでしまうと思うんですけど


百害あって一利なし
どうして百がすべてだと思うのかしら
百害あって一利もないのに
煩悩の数は百八もあるのはどういうわけでしょう
世界は広いんです 宇宙はもっと広いんです
見上げてごらんなさい
広大な空が 無限に広がっているでしょう
百くらいでこだわっているのが
バカバカしく思えてはきませんか


暗がりに厳つい顔をした鬼がいるのではないかと
常に心に疑いを持ちながら生きていくのは
もう疲れました
他人の意見に流されて ただ漠然と生きるのも嫌になりました
もっと考えたいと思います
生きることについて 死ぬことについて
そして もう一度何かを
誰かを信じていきてみようと思います


満身創痍
傷だらけだってかまわない
これからも私は
私自身を 生きていくのみだ






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新釈ことわざ辞典 | コメント:0 |

大人守唄

ホームに立ち尽くして 聴いていたんだ中島みゆきを
どんなに淋しくても どんなに侘しくても
声に出して云えないあたしみたいな者には
みゆきの唄が心に沁みる


最終電車だというのに ラッシュアワーみたいで 
あたしはつり革につかまりながら 流れてく景色をぼんやり眺めてた 
暗がりに点々と灯るあのひとつひとつに生活がある
いくつもの出逢いと別離があって いくつもの育みがあって
悲しみがあって ささやかな幸福があって
失望を抱えながら 絶望をかみしめながら
それでも求めることをあきらめない 欠片みたいな希望を抱いて
みんなそれぞれ 帰るべき場所を探して生きている
行き場を失った者たちだけが 夜の街中で迷子になる
私の帰るべき場所はどこにあるのでしょう
その場に座り込んでしまいそうな気持ちを どうにかこうにか我慢して
右を向いても左を見ても みんな一様にスマホをいじくってる
そういえばこの頃は 電車の中で本を読んでいる人を見かけなくなったな
あと何年か後には スマホも過去の産物になっているのだろうか
座れている人が悠然と眠っている あんぐり口を開けながら
なんだか無性にその口になにか突っ込んでやりたい衝動に駆られたけど
変な人に思われても困るので そこはグッと我慢の子
はあ 今日がざわざわと終わってゆく


駅から少し歩いたところにある小さなアパート
灯りのない部屋だけがただ あたしの帰りを待っていた
干しっぱなしの洗濯物は まだ乾かない
流しにつけっぱなしの食器たち 誰が洗うのと急き立てる
ごめんなさい 今日のあたし もう限界なの
明日になったら そう きっと明日になったら
疲れすぎた躰をベッドに投げ出して 眠れない目を瞑る
今夜もまた あの夢に悩まされるのだろうか
忘れようとして 棄てようとするたび
戻ってきてしまうあの夢
あたしは一体 何を求めているのだろう
何を探し続けているのだろう
いや いまは何も考えたくない
考えるとまた頭の中が勝手に騒ぎ出すから


ワケもなく零れ出す涙 鼻に伝ってツンと痛い
生きることはどうしてこんなにも大変なのか
誰も教えちゃくれなかった
よい行いをしていれば きっといいことがあるって
いいことなんて 一体どこにあるっていうんだ
次から次へと 大変なことばかり襲ってくる
あたしが一体なにをしたというの?
生まれたことが罪ですか
生きることは罰ですか
罪も悪も罰も その断を決めているのは一体誰なのですか


窓の外 近所の飲み屋から聞こえるへたくそなカラオケ音
酔っ払いたちが小競り合い なにやらおまわりさんと揉めてる模様
向いのマンションの角では
誰かがさっきからずっと ケイタイでしゃべり続けてる
そんなこんなをすべて知らぬ存ぜぬな顔をして
街灯が 煌々と夜の闇を照らし続けてる
今夜も眠れる気配がない
あたしはリモコンを手に取り
おもむろにステレオの再生ボタンを押した
他にわかりあえるものなどなにもないメロディが流れ出した
大人だって泣きたいときくらいあるんです
なにかに縋りたいときだってあるんです
今夜もだからあたしは 中島みゆきに救われるのです





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