縫いとじられない赤い糸

小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのにはほとほと疲れてしまったから。そろそろ本当の話を始めませんか。身もふたもない、本当の話を。

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白紙の散乱

白紙のままの手紙、ずっと見つめてる
何から話せばいいのでしょう
何から書けばいいのでしょう
考えれば考えるほど解らなくなってしまうのです
貴方に話したいことは 聞いてほしいことは山ほどあるのに
言葉にした瞬間から 何もかもが嘘くさく薄っぺらく思えてきて
くだらないことばかりを書いては消し
消しては書いてを繰り返してばかりいます
 

せめて自分にくらいは正直に生きたいけれど
思えば思うほど空回りするばかりで
嘘の上に嘘を塗り固めて
いつの間にか 
何が本当のことなのかもわからなくなってしまいました


こんな私を 貴方は何と思うでしょうか
きっと呆れてしまうに違いないでしょうね


今日はとっても雨風が強いです
さっきからずっと窓をガタガタ揺さぶって
私の心を何かと掻き立ててきます
自分にはどうすることもできないことが
この世の中にはたくさんあるってこと
それ以上に 自分の始末さえどうしていいかわからないのだから
まったくもってやれやれです


        うまく笑うことができないのです
        うまく泣くこともできないのです
        呼吸するのさえ ままならないのです
        頭がくらくらして うまく働かないのです
        何も食べる気も起きないのです
        生きてる実感って 一体どんなものですか
        いつまで経っても人に馴れないのです
        余計なことばかり口に出しては 嫌われてばかり
        鏡に映っている あれは一体誰ですか
        顔を歪めて 引きつらせている
        あれは一体 誰なのですか
   


ああ、吐き気がする
気持ち悪くて目が回りそう
そんなふうに見ないでおくれ
哀れみなんてほしくないさ
私はかわいそうなんかじゃ
そう決してかわいそうなんかじゃない
私は 私はあなたのおもちゃなんかじゃない
私は誰のものでもない
“自由でなければ意味がないんだ”
私の好きなジャニスジョプリンの
“ME AND BOBBY McGee”のフレーズ
あなたが過去の話をするたびに
身も心もずたずたに切り裂かれたような
猛烈な痛みを覚えるのです
あなたは知っていますか
あなたは無意識のうちに
私の存在すべてを否定しているということを
私などいらない存在であったことを
あなたが過去を語れば語るほど
はっきりくっきり浮かびあがらせてしまっていることを


手紙を書こうと思い立ったはいいものの
はてさて何を書いていいのやら
泣き言ばかり云ってしまいそうだから
代わりに 身もふたもない詩をしたためています


        ねぇ、貴方はちゃんと笑えてますか
        人前で泣くことができますか
        ちゃんと怒ることができますか
        ちゃんと淋しいですか
        ちゃんと悲しいですか
        眠れない夜 ひとりで枕を濡らしてはいませんか
        気が付いたらいつも 我慢ばっかりしてはいませんか
        生まれたことを 後悔などしてはいませんか
        何もかも終わってしまえばいいと やけのやんぱち
        死ぬことばかり考えてしまってはいませんか
        どんなに耳を塞いでも 聞こえてくる自分の声に
        耳を傾けるのさえ めんどくさいと
        そんなふうに思ってはいませんか


        貴方はいま しあわせですか



人それぞれ 生き方が違うんだし
貴方にそれを聞いたところで
私の抱えている問題が解決するわけじゃないってこと
十分すぎるくらいよく解っています


だけど それでも
心の真ん中あたりがむずがゆくて仕方がないのです
確かなものがほしいのです 確証がほしいのです
生きていてもいいのだと
生まれてきたことは決して間違いなんかじゃないのだということを


私がこんなに弱虫だって知っても 
どうかキライになったりしないでください


時々でかまわないので
何かの折にふっと 私のことを思い出してはくれませんか
そうしてくれることで
貴方の中に存在することが適うから
たったそれだけのことで私は
どうにかこの場所で生きてくことができるから


白紙のままの手紙 ずっと見つめてる
言葉なんかじゃこの想いを
とてもうまく伝えられそうもないから
この散乱した想いのまま つめこんで
貴方に送ることにします


封を開けた貴方はきっと驚くでしょう
破り捨ててしまってもかまいません
あとは貴方にすべておまかせします




時計の針がもうすぐ
朝を告げようとしています


夏の夜明けは 
いつだって早起き







テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

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