縫いとじられない赤い糸

小奇麗な言葉で曖昧にごまかすのにはほとほと疲れてしまったから。そろそろ本当の話を始めませんか。身もふたもない、本当の話を。

A BOY / 森田童子


今年の7月、森田童子のほぼすべてのアルバムが
リマスター処理により再発売されました

過去に発売されたCDはすべて持っていたのですが
特にこの「A BOY」というアルバムが聴きたかったので
とても喜んでいる次第です

森田童子を知ったのは高校生のころで
当時放送していた「高校教師」(桜井幸子さん主演)というドラマからでした
彼女の舌足らずで透明感のある声と
どこか懐かしいような、人間の深部をつくような世界観に
大きな衝撃を受けたのを覚えています

そのころ私は、太宰や寺山の詩集や高野悦子の「二十歳の原点」などを
夢中で読んでいるような鬱屈した高校生活を送っていて
生きることに対して非常に懐疑的な人間だったので
(今でもそれはあまり変わっていませんが(^^;)
彼女の歌うどこか危うい死生観みたいなものが
とてもしっくりきたのだと思います

今回の再発にはとても喜んでいます




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ある生徒の日記

9月5日(金) 曇り
  今日学校へ来たら 上履きがなくなっていました
  スリッパを履いて教室へ行ったら
  誰かのクスクス笑う声が聞こえました

9月8日(月) 晴れ
  教科書がまっ黒に塗りつぶされ
  ところどころ破かれていました

9月9日(火) 曇り
  給食にえのぐをかけられました
  それを食べろと云われました
  食べなければ殴ると云われ
  仕方なく我慢して食べました
  トイレで吐きました

9月10日(水) 雨
  掃除の時間 箒の柄で思い切り叩かれました
  ふたりに背中から抑えつけられ
  お腹を何度も殴られました

9月15日(月) 晴れ
  裏庭に呼び出されました
  殴ったり蹴られたり 首を絞められたりしました
  うるさいくらいに蝉がジィジィと鳴いていました

9月16日(火) 晴れ
  今日は靴箱に あきらかに犬か猫のものと思われる
  排泄物が置かれていました
  机の中は誰かが食べ散らかしたであろうパン屑や牛乳パック
  ゴミがぎゅうぎゅうに押し詰められていました 
  「どうせお前はゴミ箱だろ?」
  と笑いながら 誰かが空き缶を背中に投げつけてきました

9月17日(水) 晴れ
  トイレに入っていたら いきなり
  水の入ったバケツが降ってきました
  そのあとホースで散々水を掛けられました
  ドアを開けようとしても
  つっかえ棒をしていて開けられません
  休み時間が終わるまで続きました
  びしょぬれで教室へ行ったら 先生に怒られました

  放課後 散々殴られ蹴られしながら
  「明日、1万持ってこい」と云われました
  無理だよと断っても 聞き入れてくれません
  お母さんが洗濯物を畳んでいる間に
  こっそり財布から抜き取りました
  それから毎日のようにお金を要求されるようになりました

10月1日(水) 曇り
  今日 コンビニでマガジンを盗んでこいと云われました
  おもちゃ屋でゲームソフトを盗んでこいとも云われました
  出来ないと云えばひどい暴力を振るわれるだけです
  僕はなるべく何も考えないようにして
  マガジンを ゲームソフトを盗みました
  僕は悪い子です

10月3日(金) 晴れ
  今日 給食の時間 僕の分だけ配膳されず
  代わりに新聞紙に敷かれた犬の糞が置かれていました
  それがお前の餌だと云い
  みんなが見ている前で 四つん這いになって食べろと命令されました
  彼らは一体 何がしたいというのでしょう
  僕を辱めることが そんなに面白いのでしょうか
  逃げだすことも出来ず 泣きながらそれを口にしました
  一口だけで無理でした 
  僕が躊躇していると ひとりが頭を強く押さえつけ
  顔を犬の糞まみれにされました
  あまりに悔しくて 悔しくて
  逃げるように学校を早退しました
 
10月8日(水) 雨
  3人に押さえつけられ 無理矢理服をはぎ取られました
  女子もいたのに 僕はすっぽんぽんにさせられてしまいました
  服は教室の窓から放り投げられました
  僕はすっぽんぽんのまま 服を取りにいかねばなりません
  体操着に着替えようにも ビリビリに破かれてしまっていました
  仕方なく 3階からすっぽんぽんのまま とぼとぼと外まで降りていきました
  いっそ消えてなくなってしまいたい気分でした

10月10日(金) 晴れ
  毎日 殴る蹴るの暴行を受けてます
  中学に入ってからずっとでした
  どうして僕なのか なぜ彼らに選ばれてしまったのか
  いくら考えても答えを導き出すことができません
  きっと彼らにとって もっとも標的に出来やすかった
  ただそれだけが理由なのだろうと思います
  自殺しろとまで云われたこともあります
  僕には存在価値すらないということなのでしょうか
  水曜日 すっぽんぽんのまま3階から外まで降りていったとき
  途中で担任とすれ違ったけど 何も云ってはくれなかった 
  僕は誰に相談することもできないまま
  ただただ 彼らの為すがままになっていなければならないのでしょうか

10月15日(水) 晴れ
  明日までに10万持ってこい、と云われました
  持ってこなかったら 屋上から突き落とすとまで云われました
  持っていかなかったら 彼らに殺されてしまう
  どうしよう どうすればいい
  お母さんの財布から盗むのはもう無理です
  おばあちゃんにもらっていたこともあったけど
  10万円なんて僕には到底用意できそうにありません
  死んでしまいたいとは常に思っていたけれど
  殺されたくなんかない 絶対に殺されるのなんてまっぴらだ
  考えろ 考えろ 考えろ

10月16日(木) 曇り
  今日は具合が悪いといって 学校を休ませてもらいました
  学校へ行かなかったら 10万持っていかなかったら殺される
  胃の辺りがキリキリと痛みました
  おかゆを作ってくれましたが 数口食べて戻してしまいました
  こめかみ辺りがずっとピクピク痙攣しています
  僕が死んだら きっとお母さんもおばあちゃんも悲しむでしょう
  それだけは避けなければなりません
  今まで沢山 迷惑ばかりかけてきてしまったから
  これ以上 悲しませたくはありません
  昼頃 意識もはっきりしないまま外に出ました
  気が付くと ホームセンターの刃物売り場の前に立っていました
  1本のナイフを手に取っていました 
  傾けると反射して とても綺麗でした
  僕はそれを おもむろに懐にしまい
  一目散に走り去りました
  店の人には気づかれていないようでした
 
  僕は明日 このナイフを学校へ持っていくつもりです
  お母さん こんな僕をどうか許してください
  おばあちゃん どうか長生きしてください
  いままでありがとうございました
 
  僕が明日どうなっても 変わらず
  あなたの家族でいさせてください 




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救われたくて、救えなくて | コメント:2 | トラックバック:0 |

エンディングテーマ / amazarashi




私もエンディングを迎えるときは、やっぱりもっと生きたかったと思うのだろうか


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蒔いた種

私はとても図太い人間なので
あなたが歩いてきた途を
平気で踏み歩いて 生きてきてしまいました


私はとても胡乱な人間なので
あなたがくれたやさしさで
平気で鼻をかんだりして 生きてきてしまいました


私はとても勝手な人間なので
うまくいかないことすべてを
あなたのせいにして 生きてきてしまいました


私はとても嘘つきな人間なので
つかなくてもいい嘘ばかりついては
人を欺いて 生きてきてしまいました


私はとても薄情な人間なので
あなたが隅でこっそり泣いているのを
なかったことのようにして 生きてきてしまいました


私はとても不器用な人間なので
いつもまっすぐに歩くことができず
ふらふらふらふら 蛇行ばかりして生きてきてしまいました


私はとても臆病な人間なので
人という人に怯えながら
そのくせ平気で傷つけながら 生きてきてしまいました


私はとても心が狭い人間なので
人の幸せを心の底から恨み
そのくせ自分より不幸な人ばかり探して 生きてきてしまいました






いま私は 失調感情障害罹患者という人間です 
人を嘲って踏んづけて欺いて 傷つけてきた代償でしょうか
あの頃私が嘲笑っていた人たちの声が 嘲笑が
毎日毎夜 まるでサイレンかなにかにように耳をつんざきます
私がこんなふうになってしまったのは 
おそらく誰のせいでもありません
すべて自分が蒔いた種なのです
自分が蒔いた種で咲いた花が いまの私なのです




私は 人生に失敗しました




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詩でしか云えない | コメント:4 |

取捨選択

淋しいという感情は 人恋しさの裏返しだ
淋しさに打ち震えているのなら
まずはとことん 人という人と付き合ってみたらいい
向き合ってみたらいい
すれ違うこともあるだろう
傷ついて泣くこともあるだろう
大事なのは より多くのことを経験すること
そうすることによって 見えてくるものがある
解り合えないことなんて当たり前だということが
自分と同じ人間なんていないのだから
それが自然なことなのだということが
いずれ 否が応でも気がつくだろう
解り合えないことと淋しさが同義でないということにも


もしもあなたが 人と向き合うことから逃げて
それでも淋しいと嘆くのならば
そんな感情はとっとと捨ててしまったほうがいい
求める気持ちも勇気もないものに
淋しさなどあっても 無用の長物だからだ
いますぐ ビリビリにでも粉々にでもしてしまいなさい
感情に囚われなくなったあなたは
今よりきっとずっと 生きるのが楽になる




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詩でしか云えない | コメント:2 |

中原淳一


中原淳一さん(昭和初期を代表するイラストレーターであり、マルチクリエイターでもありました)の描くイラストが大好きで、本や雑貨を見つけては、こつこつと集めています。
戦後間もない頃、粗末な着物にモンペ姿の少女たちが、
「今日は何本芋が手に入った」などと云っている光景を目にし、
若き少女たちにこのような会話をさせてはいけない、
もっときれいに(それは豪華に着飾るという意味ではなく、身ぎれいにという意)
夢を持ってほしい、少女らしさを持ってほしいという想いから、
雑誌「それいゆ」、「ひまわり」、「ジュニアそれいゆ」などを手掛けるようになります。
そこには、彼の美しいイラストのほか、ファッションやぜヘアスタイル、生活様式に至るまで、
さまざまな面で、女性として、人間として美しく生きる術が書かれおり、
当時の少女たちは、貪るように読んでいたといいます。

中原淳一さんの描く女性は、単に可愛らしいというだけでなく、
一本筋の通った、凛としてしなやかで
それでいて、決して折れない強さを感じさせます。
それは中原淳一自身が、女性にそうあってほしいという、強い願い、メッセージが込められているからなのかもしれません。
私には到底およびもしませんが、絵を見るたび、彼の文章を読むたび
こんな女性になりたいものだと、つくづく思うのであります。


☆2016年度版スケジュール帳☆
  花束を抱えて佇んでいる姿が、なんとも愛らしいです。

中原淳一2016年版手帳 - コピー




☆マウスパッド☆
  キリっとした大きな瞳が印象的です


中原淳一マウスパッド



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狭心症 / RADWINPS


うまいことできた世界だ
いやになるほど
(歌詞抜粋)

この独特の退廃的な雰囲気がなんとも云えず
好きな曲です



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ひとりぼっちの幸福くん

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雨が降ると哀しくなる奴と
雪が降ると元気になる奴って
どっか 共通点ありそうな気がする

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『春・夏・秋・冬
どの季節が一番好き?』と彼女
『哀しい思い出を連れてこない風がふく季節』
とボク

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みんな去ってしまった
みんな去ってしまった
どっちが先にキライになったとか
どっちが先に見切りをつけたとか
そんなのもう どうだっていい
だってもう ボクのそばには
誰ひとり いやしないんだから
それがすべての答えなんだから

*********************

ウソがホントで ホントがウソで
あるときはホントで あるときはウソになる
言葉の持つ顔は 計り知れない

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本当は知っているくせに
とっさに知らないふりをしてしまいました
なんだか そうしたほうがいいような気がして
それってやっぱり小ズルいですか

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幸福か不幸かなんて
そんな個人的なこと
他人からごちゃごちゃ云われたくない

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いつか 幸福という日が
ボクの心に訪ねてきたそのときは
部屋じゅうに花を飾って
一緒にローズヒップティを飲もう
お互いの孤独だった途の話でもしよう
ボクは幸福が何色をしているのかを
その日の日記にそっと記しておくとしよう
幸福さん 幸福さん すぐに帰ったりしないでね
なるべくゆっくりしてってね
いつ来てもくつろげるように
部屋は綺麗にしておくからさ

*********************

笑うことは 難しいことだと思っていました
作り笑いはただ 顔に皺を作っているだけで
顔の筋肉も精神も どっちも疲れてしまうばかり
笑うことは 難しいことだと思っていました
だけど どうしてでしょうか
貴方といると いつも笑っている自分に気が付くのです
ウソの笑いじゃなく 心から笑っている自分に気づくのです
どうしてこんなにも笑っていられるのでしょう
どうしてこんなに心地よいと感じられるのでしょう
貴方は 私を笑わせる天才なのかもしれません

笑うことは 難しいことだと思っていました
難しいことだと 思っていました

*********************





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カウント10 / 竹原ピストル


「人生との闘いにおける勝ち負け ≒ 自分との闘いにおける勝ち負け」(歌詞抜粋)
最近YouTubeで聴いて、ノックアウトされてしまった曲です




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音符の壊れたメロディ

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ねえ、知ってた?
人間もひとつの星なんだよ
地球の表面を動き回る星なんだよ
だけどね その星の光はとっても小さくてとっても弱いから
宇宙からはその存在すら見えないの

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泣きたいときもあるさ
強く生きたいと願えば願うほど
自分の弱さを これでもかというほど思い知らされる
ひとりでこっそり泣くのが ボクのクセ

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たったひとこと 口がすべっただけで
君の心はもう 空より遠い

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最初から筋書がわかってしまうような
そんなミステリーを読むことほど
退屈なことはないじゃないか

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見つかるものより
見つけられない何かを
必死に追い続けていたよ

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本当に必要でないものは
他の何者でもなく
このボクなのかもしれない

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偽りをごまかそうとして
とっさに笑ってしまいました

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いつか このボクにも
楽しくてしょーがないという日が
やってくるのだろうか

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傷つくことは誰にだって出来る
けど 傷を癒すのは誰だってむずかしい

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君が好きだった曲
君が好きだった映画
君が好きだった黒のタートルネック
君が好きだったベッドの隙間
君が好きだったすべてを残して
ボクの前から姿を消した君

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君がこの街出ていったとき ボクは
ビルの向こうに静かに落ちてゆくオレンジ色の夕陽を
いつまでも いつまでも見つめていたんだ

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元気ですか
枯れ葉がにじむ夕暮れ時
乾いた風が通り過ぎている

元気ですか
街のけむりにまかれて
シュンとした気分

借りてた古いレコード
いまはどこにあるのか分からない

あの頃のメロディーはもう
擦り切れたポケットの中

元気ですか
こんなような日々

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